‘Akahikuleana-A-Ka-Piko 歌詞と意味

 
He aliʻi nui ʻoe, e kuʻu ipo
You are a great chief, my love
愛しき者よ、君は偉大なるアリイ

Nāu, ʻAkahikuleanaakapiko
All is yours, ʻAkahi(a)kuleanaakapiko
全てを捧げよう、アカヒクレアナアカピコ

*Hui
ʻO luna, ʻo lalo; ʻo uka, ʻo kai
ʻO kuʻu nui kino
All that is above, all that is below; from mountains to the ocean, and my entire being
天も地も、山も海も、
そして私の全てを

 

Kapu ka pali lele manu o Līloa
Sacred are the birds-flying cliffs of Līloa
鳥が舞うリーロアの断崖は聖なる地

Ua*1 haku ka*2 ipo na kuʻu aloha
Now the lover is a master by my love
わが愛が愛しき者を治者と為す

*hui (繰り返し)

 

Ua ʻeha ʻia i ka maka o ka ihe
Pained by the tip of the spear
槍の矛先で痛みを受ければ

Kū ke aliʻi kūnou ke kanaka
The chief rises as all others bow
王は隆起し、民はかしずく

*hui (繰り返し)

 

Lei kāua i ke ānuenue
Let us adorn ourselves with the rainbow
さあ、虹のレイを身にまとおう

Hoʻokahi i ka pono o ke kilohana*3
Truly united as one supreme
今ひとつとなる、最上のキロハナのように

*Hui
ʻO luna, ʻo lalo; ʻo uka, ʻo kai
ʻO kuʻu nui kino
All that is above, all that is below; from mountains to the ocean, and my entire being
天も地も、山も海も、
そして私の全てをも捧げよう

 

*See below for the story from perspective of ʻAkahi by Jerry Santos.

リーロアの言葉としての解釈です
逆パターンのアカヒクレアナの心情としての解釈(Jerry Santos バージョン)は動画の後にあります


*1 ua: “he” is sometimes used instead.
アーチストにより ua でなく he が使われています
*2 ka: “nā” is sometimes used instead.
クアナさんのバージョンは nā となっています
*3 Kilohana: Top layer of tapa blanket, often used to describe something supreme or excellence. タパのブランケットの一番上の美しく装飾がほどこされたレイヤーの事。転じて「最上のもの」の意

 

ʻAkahikuleanaakapiko | Written by Frank Kawaikapuokalani Hewett
歌詞と英訳はwww.huapala.orgから。
注)ハワイ語・英訳共に大幅に変更した箇所があります。
また、日本語訳はハワイ語を優先しているため、英語の意訳と大きく違う箇所もあります。それぞれの英訳も同時に参考にして下さい。


 

↑ by Hōkū Zuttermeister


↓ by Jerry Santos (フラ演技)

 
 

Jerryさんのライブでのストーリーとその概訳
Story by Jerry Santos
 

You are a great chief, my love
I, Akahikuleanaakapiko, will give you everything

All that is above, all that is below
From mountains to the ocean
And all of myself

You are like the cliff only accessible to the birds
And my love is so great that if I took the point of spear, I would feel no pain

Because all that is above, all that is below
From mountains to the ocean
And all of myself is yours, as I promised

Shall we wear the lei of rainbow
For we’re one wrapped together in this finest kilohana

 

愛しい人、あなたは偉大なるアリイ
私、アカヒクレアナアカピコは、あなたに全てを捧げましょう
天も地も、山も海も、
そして私の全てを

まるであなたは鳥だけが到達できるリーロアの断崖のよう
あなたになら、槍の矛先を受けても決して痛くない
なぜなら、私はあなたのもの
天も地も、山も海も、
そして私の全てをも捧げる、そう誓ったのだから

虹のレイを身にまといましょう
この美しいキロハナに身を包み、ひとつとなって

 

歌の背景

Aloha hou mai kākou!

今回は、またまたカワイカプオカラニ・ヒューエット氏によるアカヒクレアナアカピコ (ʻAkahikuleana A Ka Piko)です。

ホークー・ズッターマイスター(Hōkū Zuttermeister)氏の2007年デビューアルバム「ʻĀina Kūpuna」に収められた他、これまでに多くのミュージシャンに歌われ続けてきたメレですね♡

そして、フラダンサーさんにとっては ミスアロハフラ2019 に輝いたテイザさんがアウアナの演技で踊ったことで、一気に有名になりましたね(o^.^)v
(↑ 毎回、同じことを書いてますね💦)

この歌のタイトル アカヒクレアナアカピコ (ʻAkahi-(a)-kuleana-a-ka-piko)は、16世紀ハワイ島における名高いアリイ・ヌイ(aliʻi-nui: 島の統治者)、リーロア が愛した女性 (略称 アカヒ) のことです。

当時、ハワイ島の北部ワイピオ地方を拠点に勢力を誇っていたリーロアは、新たなヘイアウ(神殿)建設のための旅の途中でハーマークア地方に立ち寄り、偶然、川で水浴をしていたアカヒを一目見て、恋に落ちます。

その時二人には、既に契りを交わした人が共にいましたが、アカヒは君主であるリーロアの愛をそのまま受け入れます。

しかし、アカヒの家系は、何代も遡ればリーロアと祖先を同じくする王族の血を分けた家柄ではあったものの、実質、一般庶民と変わらぬ暮らしをしており、既に一地方の君主(ʻaliʻi-ʻai-moku)であったリーロアとは 身分違い も甚だしく、この二人が結ばれることは、当時の常識では考えられないことでした。

というのも、当時の王族は、神々の子孫とされ、神聖な マナ (神的パワー) を持つと考えられており、庶民と交ることによりその神聖な血が薄まり、神的パワーが弱まることを最も恐れていたからです。

※アカヒについては、王と先祖を同じくするアリイの血がわずかでも流れていることさえ疑問視する声もあったそうです。

 

やがて、ワイピオに戻る時が来たリーロアは、
 

もしも生まれてくる子供が男の子なら、
どうかウミと名付けてくれ

 
そうアカヒに言い渡すと、将来その息子が自分の元を訪れた時に、王の子供である証となるよう、自らが纏っていたマロと、高貴な者のみが身に着けるクジラの骨のネックレスを授けます。

そしてその後、アカヒは無事、男の子を出産し、時を経て立派に成長したウミは、授かった品々を手に、父であるリーロアに会いに行きます。

当時、王の住む宮殿は、絶対的な聖域とされ、周囲は常に厳重な警備がなされ、無断で塀の中に一歩でも足を踏み込めば、死をもって罰せられるのが通常でしたが、ウミはその警護をものともせず、堂々と宮殿に入り、寝室で眠っていた父、リーロアの前にその姿を現し、

「あなたの息子、ウミです」

と伝えたそうです。

そう、これが後にハワイ島のアリイヌイとして、リーロアと共に後世に高く名を轟かせた、偉大な統治者 ウミアリーロア (ʻUmialiloa*) ですね(o^.^)v

※ʻUmi-a-Līloa=リーロアのウミア

一庶民だった女性が、ある日、神々の子孫とされる高貴なアリイに愛され、そして自分がお腹を痛めた子供が、後に神の子孫として天下人となる、、

シンデレラストーリーが人間同士だったことを考えると、もうこれはそれを遥かに超えた 実話版スーパー・シンデレラストーリー なんですね♡

ちなみに、このウミアリーロアは、ハワイ島の歴代アリイヌイ初の 庶民の血 を引く統治者として、ハワイ島に君臨した王なんですよ💡

 

歌の意味と解説

では、メレの意味を見ていきましょう 🙂

ちなみにこの曲は、歌い手により歌詞が変わり、解釈もがらっと変わったり、、で、

いったいどの解釈で踊ればいいのーー、、

となりそうなメレですが、、

まず、ハワイ語だけを読めば、文法上、多くの人がこの歌詞は リーロアの言葉 として解釈する内容です。

ちなみに、ミスアロハフラ2019の演技におけるメレの解説* も同様で、今回はそれに絡めてこの記事を書いているので、アカヒの想いで踊りた~いというダンサーさんも多いと思いますが、ここでは文法上自然なほうで解説しますね 🙂

※これは通常、競技者側が競技会に提出したものが元となります

もちろん、作詞した人の意図や、歌う人、聞く人、踊る人の解釈が違っていても、歌のテーマとなっている想いそのものは、男性であろうと女性であろうと同じカタチだと思うので、部分的にちょっと苦しい部分もありますが、ダンサーさんが選んだ解釈で良いのでは、、と思います。
 


 

さて、このメレの一番のテーマは何と言っても

身分の差を乗り越えた愛

ですね(o^.^)v

 
そんなわけで、このメレには、君主として君臨する二人の輝かしい未来を願うリーロアの言葉が、あちこちにちりばめられています。

たとえば、冒頭の He ʻaliʻi nui ʻoe
 

身分は低くとも、王族は王族
あなたは立派なアリイだ

 
とれっきとした王族なのだから、身分の差など気にすることはないとアカヒに伝えています。
 

そして2番では、
 

恋人は立派な君主だ(君主となった)

 
とし、
そして最後のバースで

 

さあふたり虹のレイをまとい
ひとつのキロハナ(最高のもの)となろう

 
と締めくくっています。

最高のもの、すなわち統治者、君主のことですね。

※キロハナは上の注釈にある通り、タパ布のブランケットの美しく装飾を施した一番上のレイヤーの事で、転じて王者、統治者等の比喩として使われる単語ですが、上述のJerry Santos氏の解釈のように、ブランケットそのものを指して書かれた可能性もありますが、ここでは文法上、しっくりくるほうで解釈していますm(__)m

 
そんな中で3番の「槍の先で痛み傷つけられ、王が立ち上がり、、」のくだりは、
、、んん?となりそうですが、

Kū には隆起する、起つ、統治するという意味があり、またkūnou は頭を下げる、うなだれる、かしずくという意味で、もちろん、ここは訳の通り、王の偉大さを歌ったものですが、おそらくこれには、ハワイの歌に使われる独特の技法 カオナ (主に性的描写を含んだ二重の意味) が込められていると思われます。

※有名な War Chant (戦のチャント)に、ʻeha (痛む、傷を負う) をカオナとして使ったものがあります。
また、ʻeha は痛む、傷つくという自動詞で受身形 (ʻia) をとらないため、直後の ʻia は、オキナ(ʻ)抜きの ia (それ、その者=痛んだもの)かもしれませんm(__)m

 
そして、サビ部分では
 

天も地も山も海も、
そして自らの全てをも捧げよう

 
とアカヒへの誓いの言葉が繰り返されます。

この歌の中で一番心打たれる、とてもロマンチックな言葉ですね💕

ちなみにこの表現は、有名な オーレロ・ノエアウ (ʻōlelo noʻeau: 格言、名言)の一つで、
 

天も地も、山も海も、
全て私のものだ

 
と言ったカメハメハ大王や三世の言葉の引用で、天・地・山・海は、日本語の「東西南北」のように、よく使われる表現なんですよ💡

中でも、カメハメハ一世亡き後、絶大な権力を誇っていたカマーマルを畏れる恋人に、「世界は全て私のものだ、だから何も恐れず私の元に来るが良い」と言ったカメハメハ三世の言葉があって、ここでのリーロアの言葉も、この世の全てを手にした偉大な君主だからこそ約束できることで、とても男性的な表現だなーと思います。

女性なら一度は言われてみたいセリフですね💕

※このサビ部分のʻO Lunaで始まる4つの方向を指す単語は特殊な単語で、名詞形でオキナ(ʻ)つきの ʻo に先導されます

といっても、これはあくまでもこの歌の中での物語であり、彼女を残してワイピオに戻ったリーロアは、決してその時、自らの愛を貫いたという訳ではないですが💦

でも、統治者として君臨する上で、絶対不可欠となる マナ が少しでも薄れることがあれば、子孫共に命取りとなる、、
そう信じられていたこの時代に、それを恐れず、風習を破り、彼女との間にできた子供を自分の息子、すなわち王族の一人として迎え入れようとしたのは事実です。

王だから何でもできる、、と思われそうな話ですが、逆に血統が全ての王だからこそ、とても勇気がいることだったのかもしれませんね。

 

こぼれ話

さて今回も、最後にこぼれ話を(o^.^)v

このお話の、リーロアがアカヒに渡したマロの話なんですが、

んん?
マロって そもそも何??

という方のために一応説明しておくと

今では古典フラくらいでしか目にしませんが、
あの、古代ハワイで上半身裸の男性が身に着けていた、、
なんというか、

ハワイ版 ふんどし、、ですね。

で、そのリーロアが身にまとっていたマロをアカヒに授けた、、という下りなんですが、
まぁ王様だし、着替えはたくさんあっただろうし、、と、さほど気に留めるところではないのですが
実はその時のエピソードがあって、

なんと はだか になってしまったリーロアは
その辺の 葉っぱ をマロのように腰に巻いて
何食わぬ顔で、家臣の元に戻ってきたそうです (^^;)

で、それを見た家臣たちが

とうとうお殿様の 気が触れた~、、

となったそうです(笑)

なんだか可愛くてクスっとくるお話ですね (o^.^)v

 
それでは最後に、クアナさんの動画を 🙂

 

そしてこの曲を踊った ミスアロハフラ2019🏆 テイザさんの演技はこちらから

それでは、mele mau kākou! 🙂
 

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